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らすくがTwitterよりも深く、何かを語ります。

オハナホロホロ

初めて百合と呼ばれるジャンルの漫画を
読んだのでその感想を書いていきます~。


百合自体に特に偏見は無いつもりだけど
ゆるゆり以外そのジャンルに触れた事が無かった。

で、
百合の世界って男が全く出て来ない作品が
多いイメージで、舞台が女子校だったり
メイドとか異世界ものとか…。

そういう「女の子しか居ない世界」だから
女の子を好きになるのでは?みたいな風に思って
なんとなくTwitterで呟いた所、

はちゃめちゃにフットワーク軽い方が
その日の内に異性も出てくる百合漫画を
まとめたブログを上げてくださって
神か…??ってなった…。


その中から、
「オハナホロホロ」という漫画を読破したので
その感想を書いていきます~~。前置きが長い!!!!

1話から順に、ここがエモい、とかこのシーンが…
って感想を書いてたら文字数がエグかったので
登場人物ごとに色々感想書いてく感じです。



⚠︎以降ネタバレ有り。


                                • -

オハナホロホロのざっくりしたあらすじ

→「麻耶」と「みちる」は以前同棲していたが、
突然みちるが家出。5年後、再会した頃には
みちるは子供を連れていて……

めちゃくちゃざっくりな説明🙏


登場人物↓

・南雲麻耶
黒髪ロングでクールな雰囲気。知的。
大人の女性って感じ。素敵。

・雨宮みちる
ふわふわの茶髪(?)でミディアムヘア。
麻耶と比べて小柄で可愛らしく少し子供っぽい印象
5年前まで麻耶と同棲していたが突然の家出。
その間、新しい恋人との間に子供が産まれるが
恋人は事故で亡くなりシングルマザーに。

→会社の面接でまさかの再会。再び麻耶と一緒に
暮らす事に。でも今回は同棲ではなく「同居」


・雨宮ゆうた
みちるの息子。3歳くらい???プリンが大好き。
人見知りな性格だけど、話をよく聞くお利口さん。
可愛い。


この3人が一緒に暮らす所から話が始まる。

で、3人が暮らす部屋に転がり込んでいる
謎のチャラ男が登場人物

・日下ニコ
3人が住む部屋の下階に暮らす、
一見チャラく見えるイケメン。まさかの俳優。
ゆうたを溺愛しているが故に、
3人の部屋に入り浸ってる。

「ゆうたのパパの元恋人」← 色々衝撃。
ゆうたのパパはみちるちゃんの恋人(夫?)でもあり
ニコくんの恋人でもあった…??????

早速ややこしい関係性。いびつな生活が露わに。
でもそんなギスギスしてなくて読みやすい。

                                • -

そんな生活が続いてたある日
麻耶が学生時代同級生だった「ヒデスケ」と再会。

またややこしい奴が増えたぞ~~しかもコイツ
絶対麻耶ちゃんの事好きって言い出すぞ…



…ほーらね!!!


・桑原英資(くわばら えいすけ) アダ名:ヒデスケ
ゴツめの男。デカい。学生時代ファンクラブが
出来るほどモテた。まぁ確かにかっこいいかも
しれんけど私のタイプではない(何の話。)

麻耶ちゃんにプロポーズした。

お、おのれ…!!!!またややこしくしてくれたな…!!

でも悪い奴じゃないんだよな~。
オハナホロホロ、登場人物みんな良い人すぎる。


で、ヒデスケと再会した話を聞いたみちるちゃんが
あからさまにヤキモチ焼くのよね~~可愛い。
ヒデスケはみちるちゃんに宣戦布告したりと
なかなか自信がある模様。おのれ……(2回目)

麻耶ちゃんにプロポーズしたものの、
今の生活を大切にしたいから、と一旦断られる。
が、気持ちが変わるかもしれないからその時が
来るのを待つ、と言うヒデスケ。


そんな中、みちるちゃんにも変化が…

                              • -

ゆうたを預けている保育所で働く保父さんから、
「ゆうたくんは子供らしさが少ない、もっと
子供と向き合うように」との指摘が…

・望月 恵
ゆうたが通う保育園の保父さん。真面目で頭が硬い
みちるちゃんとソリが合わなさそうな雰囲気を
出しつつ、何だかんだそういう仲になりそう……



…はい、やっぱりね~~~~!!


みちるちゃんが仕事上の人間関係で悩み
体調を崩した時に、思いの外男らしさを見せる
望月さん…なんか悔しい…。。
てゆか男の人って軽々おんぶ出来るもんなのかな?
割としんどいと思うんだけど。


そんなこんなしてる頃、麻耶ちゃんは麻耶ちゃんで
憧れだったハズの仕事を流しちゃったり。
みちるちゃんと何となくギスギス…。

それに加えて、ゆうたは保育園で友達に
「ゆうたくんのお家ヘン!!!!」と言われてしまったり
何かと事件が…( ˙-˙ )

                                • -

麻耶ちゃんは、みちるとゆうたと、3人で
暮らしていく事を願いつつも、
別々の道を歩く事が2人のため。と考え
ヒデスケからのプロポーズをうける選択を。。
えぇ~、麻耶ちゃん…良いの…????

麻耶ちゃんから「プロポーズうける事にした」
って打ち明けられた
みちるちゃんが切なすぎて苦しい……


なんて思ってたら、ヒデスケが
みちると麻耶2人きりでちゃんと話をするように、
と送り出してくれる。。

良い奴なんだよなぁ…ヒデスケ。
自信満々でちょっといけ好かないけど。


麻耶ちゃんとみちるちゃん2人で
ホテルで語り合うシーン、めちゃくちゃ好き…

麻耶ちゃんが
「やさしい善い事だけを渡したい」って言ったことに対して、みちるちゃんが
「いいことも悪いこともあるのが家族」って
返したのが意外で。

ここでようやく、みちるちゃんの方が
大人だったのかもしれない。って思った。

ゆうたのために、別々の道を。
ゆうたが大きくなって、
色んな事が分かってくる歳になったら。。

好きだけど、一緒に居られないなんて。悲しい…。

                                      • -

別々の道を歩んでいく事を決めた2人
みちるはゆうたを育てていけるように、これまで
以上に仕事と向き合っていく姿がかっこいい。。

ゆうたの忘れ物を保育園まで取りに行った時、
保父さん、望月先生から付き合って欲しいと
告白されるみちるちゃん…とりあえず保留!!!!



一方、ヒデスケと微妙な関係のままでいる
麻耶ちゃん。同窓会にも不参加…のはずだったが
演劇部の部長に呼び出されて急遽会場に向かう。


学生時代の麻耶ちゃん、めちゃくちゃかっこいい…
確かに男装も女装も似合う…美形だもん。

部長は結婚して子供も居て、幸せそう。
そんな姿を見て、ヒデスケが
「初恋の人が幸せそうで良かったな」っていうの…

ヒデスケはその頃から麻耶ちゃんはそういう性
なんだって分かっていて、その上で…と
思うと何だかんだ切ない奴だ。ってなる。
怪我でサッカーが出来なくなった事、
その穴埋めとして麻耶ちゃんが欲しかった…。か。

悔しかっただろうなぁ。はぁ。

部長から言われた「幸せにおなり」って言葉が
麻耶ちゃんに魔法をかけてくれたんだなぁ…

                              • -

みちるはゆうたと2人で、亡くなったゆうたの父の
お墓参りに行った際、ゆうたの叔母(?)に再会。
叔母が怪我をしてしまった為、彼女が働いていた
パン屋の手伝いをする事になったみちる。


このまま叔母の元に身を寄せようかと考えている時
これまで麻耶ちゃんと暮らしていたのに、
離れ離れになってしまったことを悲しむゆうた…
切ない…そりゃそうだよね…ずっと一緒だったのに

で、ゆうちゃん、まさかの家出。

麻耶ちゃんと3人で住んでたお家に自力で
帰ろうとしてる模様…!!ダメだよー!!!!!!
ちょっと!!麻耶ちゃんみちるちゃんが
もにょもにょしてるから!!!!もう!!!!!!

電車に乗って大冒険。案の定迷子になって
大人たち総出で捜索。やっとの思いで
麻耶ちゃんがゆうたを探し出す。

そこで初めて、麻耶ちゃんがゆうたを叱るの…


「やさしい善い事だけを手渡したい」
可愛がるだけの距離じゃなくなった瞬間。。
はぁ、泣ける……。


血の繋がりが無い他人だからこそ
いつかゆうたを傷つける日が来るかもしれない、
それでも本気で愛してくれる存在が増えた事。
やっとやっと辿り着けた…はぁ……胸がいっぱい…


ここ(5巻)で完結かと思いきや、もう1巻続くの…
やば…


                                • -

6巻(最終巻)


3人で乗り越えていくことを決めたその後の話。

みちるちゃんに告白したまま返事を貰えてない
望月先生。(先生の事、すっかり忘れてたヨ……)
みちるから、好きな人がいるから、と告げられる。
が、相手をニコくんだと思い込んでいたり、
やはり少し鈍い。そこも良さなんだけどね。

素直に応援してくれる望月先生。良い男だ…。



で、同じくすっかり忘れていた男、ニコくん。

ここに来てめちゃくちゃにハードだった…
個人的に1番しんどかったかも。

                              • -

ニコくんは、ゆうたのパパと恋人同士だった。
名前は圭一さん。
ニコくんと圭一さんが出会ったのは、舞台。
曳かれあった、一対として正しい、そんな運命。


ニコくんは度々、圭一の子供が見たい。と
話していたそう。


…圭一さんがニコくんの手を離れていったのは
ニコくんがそうやって言ったからなのかな…
離れて、向かった先がみちるちゃんだった…?


圭一さんが亡くなった今、残されたのは
生き写しのような「ゆうた」だけ。


しかも、圭一が亡くなった原因は、
自分の舞台を見るため雨の中…そんな時に事故に
あったなんて。ただの事故ではなかった。


ニコくんはゆうたを保育園から引き取り、
半ば連れ去って死のうとした。

………重すぎる、 話が急展開すぎる…

ここでも、救ってくれたのはゆうちゃん。
ゆうたがニコくんの手を引っ張って、
連れ戻してくれた…ありがとう…泣いちゃう……

                            • -

保育園で、ゆうたの家庭を、
ヘンなお家!!とからかった女の子が居た。
ちょっとツンとした女の子。ひよりちゃん。

色々あって仲直り。

麻耶、みちる、ゆうた、3人で暮らすために
お引越し。

お別れの時に、ゆうたが大切にしていた
うさぎ(?)のぬいぐるみを受け取る。

                            • -

10数年後
ぬいぐるみのお腹がほつれてしまい、
縫い直そうとした際に、
ぬいぐるみに埋め込まれていたある物に気付き、
ひよりちゃんがゆうたに会いに行く。

え、えも………そんな何年越しの物語………


ぬいぐるみから出てきたのは、

必ずしも掘り起こされる必要は無いタイムカプセル
圭一が生前、ぬいぐるみに埋め込んでいた
ボイスメッセージ。


成長するにつれて、ゆうたはどんどん圭一さんに
似ていく。
ニコくんはそばに居ることが難しくなる。

成長していく間に、ゆうたは自分が育つ環境、
家族が他とは違う事に気付いていく。そして、
自分の存在が誰かを傷つけていることにも気が付く

切ない………。

ゆうたは麻耶とみちるの元を離れ、
おばあちゃんの家で居候生活をしていた。

そんな中届いた、本当の父親からのメッセージ。
ひよりちゃんが気付かなければ
一生ゆうたに届く事は無かった声が、
10数年越しに届くなんて。



ゆうたが色んな人に愛されて生きていけますように
もうそれしかない…。。


ぁぁみんなに幸あれ………胸がいっぱいだ…



                            • -

な、長かった……最後まで読んでくれた人とか
居るのかしらレベルでクソ長ブログになった…

手が痛い…誤字があったらごめんなさい。


百合漫画って事でなんとなく表紙の雰囲気で
1作目に選んだけど割とハードめだったかも?
家族愛とか家族の形の割合が多めな印象。

比較対象が無いけど。


麻耶ちゃんみちるちゃんのエピソードを上回る
ニコくんのお話の重さがエグい!!!!
でもとても良かった……

は~~~ゆうちゃん!!!!ゆうちゃん!!


…語彙がないのでまとまりが無い感想に
なってしまったなぁ。でもすっごい良いお話!!!!


私の駄文でも興味を持つ人が居ると良いのだけど。


終わり~!!!!